国税庁によれば、黒字企業は3割しかありません。中小企業経営者の最重要な課題は企業を継続することです。そのためには、利益が必要であり、資金が必要です。どこに手を打てば利益がでるのか、お金が残るのかを見える化し、企業の収益改善を経営者の皆様と一緒に悩み考えます。
また、必要があれば、金融機関に協力を求め、借入の実施や返済条件の変更といったサポートをいたします。また、私的整理や法的整理のサポートも実施します。
「再生」は有名企業だけが、金融機関やファンドなどの傘下でやるもので、自分の会社とは無関係だとおもってらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
事業再生の本質は、「生かす価値のある事業をリスタートさせる」ことにあります。そして、お客様や取引先、従業員に多大な迷惑をかけつつも、全体の出血を最小限に留め、「事業を続ける道を探る」ための新たな合意への交渉です。雇用と取引先とお客様を守るために行うべき手法です。もちろん金融機関にリスケ(取引条件の変更)や債権放棄を求めるような事業再生が発生しないほうが良いことは、言うまでもありません。望んでそうなったのではなく、さまざまな要因で、その時を迎えたとき、自暴自棄にならずに、冷静に「再生」の道を検討できることが、経営者にとっての一つの責任であると考えます。この判断は、少しでも早い決断と実行が重要になります。
瀕死に陥った企業が、精密検査の上、現状を客観的に把握し、危機的状況に陥った原因を突き止めて認識し治療方針を決定し、外科的な大手術の末、病巣を取り除き、厳しいリハビリに耐え意思と計画をもって改善し、本来の事業収益を上げるまでに復活する。ということです。一連の治療には、検査技師や検査機器、外科手術のチーム、入院中の看護、リハビリ施設、理化学療法士、もちろん家族の協力など、大勢のチームが一丸となり、本人の「病気を治す」という強い意思とともに病魔と闘いますね。事業再生も同じく、多くのすぐれた専門家が必要です。事業再生は大きく分けると3段階で改善策を検討します。第1に眼の前で流れ続けている出血を止めるための外科手術=財務リストラ手術です。ここでは、不要な資産の売却や、支払条件の変更などを短期間に実施することになります。第2に、継続的に正常な利益率を確保するための体質改善です。不必要な経費は削減効率するとともに、会社の利益の源泉を見つめなおし、利益率の改善をはかる、資金回転をあげる等の策を検討します。第3に、企業が再度成長路線に入っていくための戦略の構築、ビジネスモデルの見直しなどの中期計画の作成・実行という段階に入ります。
完全に業績が落ち切ってしまってからの事業再生は大変しんどい仕事です。また、日々の問題が一気に山積みされてしまうために目の前の対応に追われ、オーナー経営者様の気力・体力が日々弱まることになりかねません。しかし、どの段階で、対策を講じるかによって取り組むべき内容は変わりますし、早期であればあるほど、さまざまな選択肢があるといえます。もう、どうしようもならない」と一人であきらめる前に、さくらみらい会計と共に将来の可能性を探りませんか?
利益が出ない、資金繰りが厳しい、借入金が重たい等の不安を感じたら、まずは専門家と相談してください。御社が抱える課題を整理し、課題解決へ向けた基本骨子を話し合いましょう。
社長様が1人で悩まれている不安を少しでも解消し、最初の一歩が踏み出せるように一緒に悩み、考えます。
財務、税務、ビジネス面など、あらゆる面の現状調査を行います。
現状調査にもとづいて、会社の状況に応じた会社再生に向けた現実的な計画を策定します。取引先や従業員、金融機関等を巻き込んで、再生へ向けてのストーリーを共有し、全員の視点を未来へと向けていきます。
そして、社長様が自信を持って次の一手を踏み出せるように会社の未来像を描きます。
再生計画の実行から、各種経営指標のモニタリングを行います。
再生計画を実行し、モニタリングしていく中で、より良い戦略・戦術が見えてきます。走りながら良い方向へ微調整していく経営が大事になります。経営のPDCAサイクルの実践です。